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  • 執筆者の写真東海林弘靖 / Hiroyasu Shoji

思わず欲しくなる照明


ウィットのあるモノづくり

カタログをめくりながら・・・


こんにちは。東海林弘靖です。今回は久しぶりに新しい照明器具をご紹介いたします。まずは上記の写真をご覧ください。こちらが、私が今気になっている照明器具のひとつです。


よーく見てください・・・壁に付けられたキャンドルのように見えますが、その隣にはマッチのようなものもありますね・・・では、このアイテムのもうひとつの写真をお見せいたしましょう。


上記の写真を見て驚かれた方も多いでしょう。そう、このキャンドルスタンドは電源プラグに差し込んで使うものなのです。いえいえ、LEDキャンドルを想像してはいけません。これは純粋なキャンドルなのですよ。


では、電気は何の役に立っているかですか?もちろん電気は使いません! ただ“電源プラグ”という壁に設置された差し込み式ホルダーの穴をお借りしているというわけです。コンセントに差し込んではいるものの、一切電気は使いません!・・・そんなウィットにとんだ照明なのですね。


これを作ったのはイタリアのViabizzuno(ビアビッズーノ)という照明メーカーで、もちろん正統派の照明器具も作っていますが、このようなおしゃれで楽しいアイテムも輩出しており、今とても気になっているメーカーなのです。

 

椅子も照明器具に


さて、ではもうひとつViabizzuno(ビアビッズーノ)の楽しい照明をご覧いただきましょう。


こちらはスツールなのですが、電球モチーフ好きの私としては座面の穴のデザインを見ただけでもワクワクしてしまいます。しかし、それだけではありません。


そう、これもしっかりと照明器具として明かりがつくようになっているアイテムなのです。座面の下側にLEDが仕込まれていて、足元を照らすフットライト付きスツールと言ったところでしょうか。

 

楽しい照明を眺めながらワインをたしなもう!


Viabizzuno(ビアビッズーノ)との出会いは、このブログで以前レポートしたフランクフルトの国際照明見本市「Light+Building(ライトアンドビルディング) 2012」でのことです。


会場でも異彩を放っていたのですが、後日、日本でこのメーカーの代理店となる在日イタリア人が現れたのです。さっそく商品カタログをいただき眺めていたのでした。すると、あっ!これはいいな〜、こっちもいいな・・・なんて具合に、カタログはあっという間にチェックの付箋だらけに。代理店の方はよっぽど大きいものでなければ、私の事務所に持ってきてくれるという楽しい話がまとまったのです。


また、分厚いカタログをめくっていて気が付いたことがありました。このメーカーは、照明器具と同時にワインもつくっていたのです。ページの片隅ではありましたが、Viabizzunoとラベルに書かれたオリジナルのワインがあるではないですか!さすがイタリア! いえいえ、イタリアの照明メーカーがどこもワインを作っているわけではありませんから、やはりこのメーカーのウィットに富んだところ、楽しいモノ作りへの姿勢なのでしょう。


しばらくして、オフィスにViabizzuno(ビアビッズーノ)のアイテム群がやって来た際には、照明や建築の仲間を集めてViabizzunoワインを味わいながら光を鑑賞するという“ビアビッズーノの夕べ”という、ちょっとしたパーティを行うことになったのです。


照明は、単なる電気製品ではないのです。人生の楽しみのひとときを彩ってくれる大切なアイテムとしてとらえていること・・・・これは私たち日本人には、なかなか持ち合せていない発想です。これからは、少しイタリア人の人生の楽しみ方を学びながら毎日の時間を楽しく過ごしたいなぁ! そんなことを思わせる素敵な照明器具たちであったのです。


▼Viabizzuno (ビアビッズーノ)


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