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  • 執筆者の写真東海林弘靖 / Hiroyasu Shoji

照明すごろく

更新日:2023年4月20日


照明すごろくのてぬぐいとサイコロ、おはじき、説明書
photo by 光のソムリエ

使って便利、遊んで楽し


LIGHTDESIGNの新たな恒例


こんにちは、東海林弘靖です。エー、本日これからお話ししますのは、落語家に欠かせないツール、「手ぬぐい」。噺家の手ぬぐいならぬ、照明家の手ぬぐいをご紹介いたしましょう!


・・・と、ちょっと落語口調になってしまいましたが、実はLIGHTDESIGNでは3年前より年初めのお年賀として、落語家さんのようにオリジナルの手ぬぐいをお配りするようになりました。きっかけは環境への配慮として紙資源の年賀状でのご挨拶を控え、ウェブでの音付きグリーティングレターに切り替えたのですが、やはり親交の深い方々には何か特別なものをお送りしたいという気持ちもあり、手や汗を拭いたりと何かしらに使って頂けるものとして手ぬぐいをお送りするようになったのです。

 

手ぬぐいのモチーフ


ライトデザインで作成した過去の電球モチーフ手ぬぐい3枚
photo by 光のソムリエ

手ぬぐいのモチーフですが、最初の年は当時人気だった米大学授業のテレビ番組「白熱教室」を文字って「白熱電球教室」と題し、様々な種類の白熱電球をズラリと辞書のように記述したデザインにいたしました(写真一番上)。そして翌年はがらりと趣向を変え、電球を花びらのように並べた「Lamp Blossom(ランプブロッサム)」模様という可愛らしいデザインに(写真中央)。そして3回目となる今年はさらにグレードアップしようと考え、手を拭いたりする用途以外にも楽しめるすごろく柄にしようと考えました。


すごろく柄というのは元々手ぬぐいのモチーフとしてあったものをお借りしたのですが、もちろん中身は照明や光に関連する内容にするのが照明デザイナー流です。これをお正月に間に合わそうと、まだ夏の暑さが残る9月の中旬ころから事務所スタッフ総出で、すごろくのマス目作りに勤しむこととなったのです。

 

作るのも遊ぶのも楽しい照明すごろく

照明すごろく手ぬぐいを広げたところ
photo by 光のソムリエ

そして、紆余曲折、喧々諤々、コピー機ガンガン、切貼りバリバリして出来上がったのがこちらのデザインというわけです。すごろくのマス目はスタートとゴール以外に34項目あるのですが、もちろんすべて照明や光に関する内容となっています。例えば、スタートから三つめのマスは平面で光の明るさを等高線のように表現した「照度分布図」となっています(いきなり専門用語ですみません)。それから先に進んで、12番目のマス目にあるのは日本の文様「雷文様」です。私の尊敬するアメリカ人照明デザイナーであるポール・マランツさんのもとへもお送りしていますので、少し日本の光文化の匂いも入れてみました。 (この件で余談となりますが、ポール・マランツさんの事務所には3年前からお送りしている手拭いがずーっと掲げられているのだそうです・・・これはとても嬉しいです!)


その他には発光する生命体として、7マスにおわんクラゲ、13マスに提灯アンコウ、24マスに蛍、があったり、はたまたインゴ・マウラーの空飛ぶ羽根つき電球「Lucellino」やLUXOの定番アームライト、ポール・へニングセンのPHランプといった世界的に有名な照明器具があったりいたします。マス目のデザインモチーフは一般の方々でも簡単にわかるものもあれば、照明業界の方にしかわからないマニアックなもの、さらにはちょっと解説をみないとわかりにくいマニアックなものまでさまざまにラインナップしてみました。もちろんこれはすごろくですから、実際にすぐに遊べるよう、サイコロと駒用のおはじき、そして遊び方が記載された「行動文文様解説」という紙が同封されています。


12番目のマス目の解説「雷文様|日本の文様の中に見出せる光」のアップ
photo by 光のソムリエ

たとえば12番目のマス目の解説を見ると、「雷文様|日本の文様の中に見出せる光です。目が回りそう! 三つ戻る」と書かれているといった具合です。これが実際にやってみると意外に楽しい!そんな作りになっています。ちょうどお正月に実家に帰った際、両親と私の3人でちょっと遊んでみたのですが、これが思いのほか楽しい時間でもありました。


始めてしばらくすると、各プレーヤーの進み具合に差が出てきて、父がかなり先行してゴール近くまで来ていたのですが、サイコロを振ってたどり着いたマス29番目には・・・「避難誘導灯」そして 解説文を読んでみると・・・「世界中にあるのですが、国によって少しずつピクトグラムに違いがあります。それを見るのも楽しいですよ。避難のために ふりだしに戻る」 と書いてあり一番で上がることをイメージしていた父は、一気にスタートに戻されてしまいました。遅れをとっていた母と私は「わーい、わーい!」なーんて調子で久しぶりの家族だんらんを楽しむことになったのでした。


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