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執筆者の写真東海林弘靖 / Hiroyasu Shoji

スマート照明が面白い

更新日:2020年2月18日


スマート照明「PHILIPS hue」
photo by LIGHTDESIGN INC.

照明のIoT化で出来ること

最近ハマっているもの

以前このブログで、照明のスイッチについて取り上げ、沢山の反響をいただきました。


照明のスイッチを変えるだけで、今まで瞬時にパチッとついていた照明が数秒間かけてフワーッと点灯したり、心地よいセンサー機能が使えたりと、いつもの暮らしがちょっと楽しくなるものがいろいろあるよ・・・という内容でしたが、この話がなかなか好評だったので、こういった良いカンジに照明のコントロールをしてくれるような製品が他にもないかと探していました。


すると意外にも、家電量販店で、照明が大好きだという店員さんに優れモノを教えてもらいました。

 

スマート照明で何が出来る?


その店員さんが推す製品とは、PHILIPSから発売されている「hue(ヒュー)」というスマート照明システムです。アップルストアでも売られているので、見かけたことのある方も多いかもしれません。


この照明システムは、Wifi環境さえあれば、専用アプリを使ってスマートフォンやタブレットPCから専用のLEDの色味や点灯の仕方を制御することができるのです。もちろん家の中だけではなく、外出先からでもOKなのですね!

(1)姿の美しいLED電球×2個 (2)シンプルなリモコン×1個 (3)中継する「hueブリッジ」というコントロールステーション×1個


から構成されているスターターセットで14,800円ですので、値段も手頃です。

 

色が変えられるだけじゃなかった


正直にいいましょう・・・実は、この製品について、RGBを簡易に変化させて遊ぶ照明のおもちゃくらいに捉えていました。しかし、実際に手にしてみると、色を楽しむ以上の素晴らしいシステムに仕上がっていることに驚かされました。


まず、電球のスイッチを入れると、バン!と点灯するのではなく、フワッと点くようにフェードタイムがデフォルトでセットされているのです。これは光のソムリエとしては◎合格です。それだけではなく、消灯する際も極めてスムースなフェードタイムが設定されているのです。(これがLEDの場合には結構難しいものです)

購入後すでにいくつかのシーンがプリセットで設けられているので、自分で一から設定できなくても大丈夫です。(もちろん設定もできます。)操作画面では夕焼けやトロピカルな海辺、青いオーロラの写真で色のシーン分けがわかりやすく表示されていて、アプリを色々と触って遊びながら操作できるのではないかと思います。

 

10年前、大変だったことが・・・

PHILIPSのスマート照明「hue」をスタンドに取り付けたところ
早速、LIGHTDESIGNのスタンドに取り付けてみました。

このアプリを触っていて、ちょうど10年前に出版した拙著「デリシャスライティングでの照明レシピに応用できないか?と検討してみました。


まずは、“ミッドナイトダークライト”というレシピ、これは良い夢を見ている最中にトイレに行きたくなって目が覚めたとき(我ながら設定がユニークですよね!)、トイレの照明スイッチを入れると、照明がバーン!とついて、その瞬間にあの素晴らしい夢がどこかへ飛んで行ってしまうという苦い経験にもとづいた画期的な照明レシピなのです。


この長年の悩みを解消するために、このレシピでは、夜中は極めてほんのりと薄明りを点灯しておくというものなのです。そして、当時は小さなLED電球が内蔵されたコンパクト蛍光ランプをトイレに使うことをお勧めしておりました。


こんなことは、hueランプがあればオチャノコサイサイ!しかも、事前にタイマーで深夜12時になったら自動的に再生することもできるとのことです。Hueは電球スタイル以外に、テープ状の光源もあるので、“カーテンコールライト”というレシピ・・・カーテンに光をあててその前がステージとなるようなものも簡単に作れます。

hueはもう少しいろいろと試してみて、新しい照明レシピを作り上げてみよう!!そんな思いにさせてくれる、優レモノなのでした。


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